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2026.8.18
こんにちは、リホーム熊本です。
このたびの地震により被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い生活再建と住まいの復旧を願うのは当然のことです。しかし残念ながら、災害による混乱や被災された方の不安につけ込み、不当な利益を得ようとする悪質なリフォーム業者が後を絶ちません。今回は、熊本で災害後に起きたリフォームトラブルの実例と、悪質業者から我が家という大切な資産を守るための具体的な対策を、リフォームに携わる専門家の視点から解説いたします。
災害後のリフォームトラブルは、「即決しない・写真を確認する・相見積もりを取る」の3つで大半が防げます。
📌 この記事でわかること
もっとも多いのは、応急処置だけで高額を請求される、工事が始まらないまま業者と連絡が取れなくなるといったトラブルです。災害発生後、国民生活センターや消費生活センターには、住宅の修理に関する相談が急増します。
実際に、2016年の熊本地震や、2021年の人吉球磨地域を中心とした豪雨災害の際にも、以下のような深刻な相談が多数寄せられました。
特に注意が必要なのが「屋根」に関連するトラブルです。屋根の上はご自身で被害状況を確認することが難しく、上ること自体が非常に危険です。悪質業者は、この「見えにくさ」と「確認のしづらさ」を巧妙に利用してきます。
👉 関連記事:【熊本のリフォーム】台風被害が出たときの対処法|屋根・窓・シャッター・樋を部位別に解説
ご自宅にやってきた業者が「飛び込み営業・不安を煽る・県外業者・前金全額・強引な契約・相場外れの見積」のいずれかに当てはまる場合は、警戒が必要です。順にご説明します。
「この辺りの点検で回っています」「近くで工事をしているのでご挨拶に」といったフレーズで訪問してくる業者には要注意です。飛び込み営業を主体とするリフォーム業者は、給与における歩合制の割合が非常に高い傾向にあります。「契約を取れば取るほど自分の見返りになる」ため、甘い言葉や巧みな話術で懐に入り込もうとしてきます。
「早くしないと家が倒壊してしまいますよ!」「次の余震が来た時、今のままでは保証できません」などと極端に不安を煽る業者は危険です。被災直後は、避難生活や片付け、酷暑などの影響で心身共に疲れ切っています。精神的なダメージも大きく、「早く何とかしたい」と焦る心理に、彼らは付け込んできます。
残念ながら、災害を単なる「稼ぎ時」と捉え、県外から大挙して押し寄せる心無い業者が存在します。彼らはその土地に縁もゆかりもなく「一瞬稼げればいい」と考えているため、ずさんな手抜き工事を行ったり、強引な手法を用いたりするパターンが目立ちます。また、一定期間が過ぎると事務所をたたんで撤退してしまうことが多く、施工後の不具合やアフターメンテナンスの対応は全く期待できません。
まともな業者であれば、大規模な工事でない限り、着工前に全額を請求することはまずありません。前金を支払った途端に連絡が取れなくなり、業者が蒸発してしまうという詐欺事件も実際に発生しています。彼らの根底には「復興への寄与」や「建築人としての責務」などはなく、ただ儲けたいという思惑しかありません。
「今日契約してくれたら値引きする」「今すぐにサインを」と、考える隙や家族に相談する時間を与えない業者は、悪質である可能性が極めて高いです。
他社と比較して異常に高額な場合はもちろんですが、極端に安すぎる見積もりも危険です。見えない部分で手抜きをされたり、後から高額な追加費用を請求されたりするトラブルに発展しがちです。
悪質な業者から身を守るために最も効果的なのは、複数の事業者から見積もりを取り、その場で契約しないことです。ご自身での冷静な判断と対策が不可欠になります。
どんなに急かされても、その場での契約は絶対に避けてください。まずは家族や周囲の人に相談する時間を作りましょう。
屋根などの見えない部分を撮影したと言って、他家の壊れた屋根の写真を提示し、不安を煽る手口が横行しています。「本当に自分の家の写真か(背景などに自宅の特徴が映っているか)」を冷静に確認してください。
名刺をもらい、インターネットで会社の所在地、建設業の許可の有無、過去の実績、口コミなどを確認しましょう。実態のない会社であることも少なくありません。
👉 関連記事:リフォームは、家の「手術」です|腕利きの会社を選んでほしい理由
大まかな修繕費用の相場をインターネットなどで調べ、提示された金額が適正かどうかを判断する基準を持ちましょう。
これが最も重要かつ効果的です。必ず複数の業者に同じ条件で見積もりを依頼し、工事内容や金額、業者の対応を比較検討してください。
少しでも不審に感じたら、家に上げず・相見積もりを取り・関係機関に相談するの順で動いてください。状況別にご説明します。
不要な訪問は玄関先できっぱりと断りましょう。周囲を嗅ぎまわる不審な人物を見かけた場合や、業者が帰らない場合は、ためらわずに警察に通報してください。また、悪徳業者の中には水や非常食を配る、片付けや重い物の移動を手伝う等の手法で近づいてくる者もいます。怪しいものに対しては、断る勇気を持つことが第一歩です。
少しでも不安を感じたら、地元の信頼できる業者や知り合いの工務店など、別の業者にも意見を求め、見積もりを取りましょう。
判断に迷った時やトラブルになりそうな時は、一人で抱え込まず専門機関に相談してください。熊本県からも悪徳業者への警戒が呼びかけられています。
参考:熊本県庁ホームページ(災害に便乗した悪質商法にご注意ください)(2026年8月時点)
もし強引に契約させられてしまった場合でも、訪問販売であれば契約書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフ(無条件での契約解除)が可能です。早急に手続きを行ってください。
結論から申し上げますと、災害後は費用が上がる傾向にあるのは事実です。ただし、正当な理由のない過剰な便乗値上げとは分けて考える必要があります。価格が上がるのには、以下の明確な理由があります。
| 内部破損への対応 | 工事中や解体後に、表面からは見えなかった構造部などの内部破損が判明し、追加の修繕が必要になるケースが多発するため、業者によってはそのリスクを最初から見積に含んでいる場合があります。 |
|---|---|
| 資材の仕入れコスト上昇 | 被災地全体で復旧工事が一斉に始まるため、建築資材が品薄となり、価格が高騰します。 |
| 輸送コストの上昇 | 道路状況の悪化や物流の麻痺・混雑に伴い、資材の運搬にかかるコストが平時よりも増加します。 |
| 人件費の上昇 | 圧倒的な数の修理依頼が殺到するため、職人の確保が極めて困難になり、手間費や人件費が押し上げられます。 |
このように、ある程度の価格上昇は経済の原理上、避けられない側面があります。しかし、平時の相場と比べて「2倍近く」もかけ離れているような見積もりは、明らかに怪しいと判断すべきです。正当な理由のない過剰な便乗値上げには十分に注意してください。
なお、住宅設備や建材の価格上昇は、災害時に限らず続いている流れでもあります。
👉 関連記事:【熊本のリフォーム】リフォーム費用はなぜ値上がり?ナフサ・建材高騰と早めに相談するメリット
応急処置だけで高額請求される、前払い後に工事が始まらない、といったトラブルが多く報告されています。特に屋根はご自身で状態を確認しにくいため、その「見えにくさ」を利用されやすい部位です。
飛び込み営業・不安を煽る・県外業者・前金で全額請求・強引な契約・相場外れの見積の6点が判断の目安です。ひとつでも当てはまる場合は、その場で契約せず家族に相談してください。
他家の壊れた屋根の写真を見せて不安を煽る手口が横行しているため、まず「本当に我が家の写真か」を確認してください。背景に自宅の特徴が映っているかどうかが手がかりになります。
訪問販売であれば、契約書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができます。期限があるため、気づいた時点で早急に手続きを行ってください。判断に迷う場合は関係機関にご相談ください。
資材の品薄・輸送コスト・人件費の上昇により、ある程度の価格上昇は避けられません。ただし平時の相場の2倍近い金額は不自然です。必ず相見積もりを取って比較してください。
災害という非日常の中で、住まいの被害を目の当たりにすると、誰しもが平常心を保つのが難しくなります。心身の疲労が蓄積する中、親身なふりをして近づいてくる業者が「救いの神」に見えてしまう瞬間があるかもしれません。最後に、押さえておきたいポイントをまとめます。
家はご自身とご家族の生活を支える大切な基盤であり、資産です。だからこそ、焦る気持ちをぐっと堪え、「即決しない」「疑う目を持つ」「比較する」という冷静な行動を心がけてください。
修繕の依頼は、長年その地域に根を下ろし、災害時だけでなくその後も長く付き合っていける、信頼できる地元の専門家を選ぶことを強くお勧めします。皆様の安全な生活と、安心できる住まいが一日も早く取り戻せることを、心より願っております。御見積りは無料で承りますので、被害状況の確認だけでもお気軽にご相談ください。