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2026.8.21
こんにちは、リホーム熊本です。
最近、ニュースや家電量販店で「エアコンの2027年問題」という言葉を耳にしたことはありませんか?「来年からエアコンが高くなるらしい」「今のうちに買ったほうがいいの?」とご不安に思われている方も多いかもしれません。今回は、なぜ今エアコンの駆け込み購入が増えているのか、そして2027年から何が変わるのかを、事実に基づいてわかりやすく解説します。
エアコンの2027年問題とは、2027年度から新しい省エネ基準が始まり、現在主流の安価なモデルが作れなくなることです。
📌 この記事でわかること
最大の理由は、低価格帯のシンプルで安いエアコンが、近いうちに買えなくなる可能性が高いからです。現在(2026年)、エアコンを急いで購入される方が急増しています。
現在販売されているエアコンは、およそ5万円台から買える「格安モデル」から、20万円以上する「高機能・省エネモデル」まで、価格帯が幅広いのが特徴です。しかし、2027年の春以降は、安い価格帯のモデルが市場から激減すると予想されています。
そのため「安く買える今のうちに!」と、寝室や子ども部屋などへのエアコン設置・買い替えを急ぐ方が増えているのです。
エアコンの2027年問題とは、2027年度(2027年4月)から経済産業省が定める新しい省エネ基準がスタートし、基準を満たさないエアコンをメーカーが製造・販売できなくなることを指します。この制度変更が、今の駆け込み需要を引き起こしています。
背景にあるのは、2050年のカーボンニュートラル(脱炭素社会)の実現です。日本政府は、家庭の消費電力の大きな割合を占めるエアコンの省エネ化を急いでいます。そのため、エアコンのエネルギー効率を示す「APF(通年エネルギー消費効率)」の目標値が、従来よりも最大約35%引き上げられることになりました。
ここで問題になるのが、今の売れ筋との差です。実は、家電量販店などでよく見かける低価格帯のスタンダードモデルの約7〜8割が、この新基準を満たしていません。つまり、このままでは2027年度以降、現在主流の安価なエアコンが作れなくなってしまうのです。
※本記事の内容は2026年8月時点の情報です。制度の詳細は資源エネルギー庁のページ(27年4月からエアコンの新たな省エネ基準がスタート!)もあわせてご確認ください。
制度変更によって、「価格帯の上昇」「本体の大型化」「施工の遅延」という3つの影響が出ると考えられます。順にご説明します。
厳しい省エネ基準をクリアするには、高性能な部品や高度な制御技術が必要になります。結果として、エアコンの「最低価格」が大きく底上げされ、全体的な本体価格の上昇は避けられません。今までの「5万円台のエアコン」がなくなり、安くても10万円以上からのスタートになる可能性があります。
なお、住宅設備の値上がりはエアコンに限った話ではありません。原材料の高騰などを背景に、リフォーム全体の費用も上がり続けています。
👉 関連記事:リフォーム費用はなぜ値上がり?ナフサ・建材高騰と早めに相談するメリット
省エネ性能を上げるには、空気の熱をやり取りする「熱交換器」を大きくする必要があります。そのため、今後は室内機・室外機ともにサイズが大きくなる傾向にあります。
具体的には、買い替えの際に「今までと同じ場所なのに、新しいエアコンが大きすぎて設置スペースに入らない」というケースが増えることが予想されます。窓の上や梁との隙間がぎりぎりのお宅では、事前の採寸がこれまで以上に大切になります。
「高くなる前に!」と、2026年後半から2027年春にかけて駆け込み需要が殺到することが予想されています。需要に対して商品の供給や工事スタッフの数が追いつかず、「買いたいのに在庫がない」「工事の予約が1ヶ月先まで取れない」といった施工の遅延が起こる可能性が高まっています。
真夏や真冬にエアコンが止まってしまうと、住まいの快適さに直結します。特に暑さの厳しい熊本では、繁忙期に工事が1ヶ月待ちになると生活への負担が大きくなります。時期に余裕をもってご検討ください。
2027年になったからといって、今お使いのエアコンが使えなくなることはありません。ここは必ず知っておいていただきたいポイントです。
制度の変更は、あくまで「これから製造・販売される製品」に対する基準だからです。現在ご自宅に設置されているエアコンが突然違法になったり、機能が停止したりすることは絶対にありません。
そのため、まだ寿命を迎えておらず、冷暖房がしっかり効いているのであれば、そのまま安心して使い続けて問題ありません。ニュースに焦って無理に買い替える必要はありませんので、ご安心ください。
使い続けるうえで注意したいのは、修理に使う「冷媒(エアコンのガス)」の入手性です。部品よりも、こちらが将来的なリスクになります。
まず部品についてです。基板やモーターなどの部材は、各メーカーともに製品の製造終了後から10年程度は在庫を保有するルールとなっています。そのため、購入から年数が浅ければ問題なく修理できます。
ただし、注意が必要なのは冷媒ガスです。エアコンはガスを循環させて空気を冷やしたり暖めたりしていますが、環境保護の観点から「フロン規制」が世界的に進んでいます。これにより、少し古い型のエアコンに使われている冷媒ガスは、将来的に製造量が減り、入手が難しくなったり価格が高騰したりする可能性があります。
つまり、ガス漏れなどの修理が必要になった際に、「ガスの補充代が非常に高額になる」、あるいは「そもそもガスが手に入らず、結局買い替えるしかない」という事態に陥るリスクがあるということです。頭の片隅に入れておいてください。
購入から10年前後が経過し、効きが悪くなっているエアコンは、選択肢が多く安く買える2026年のうちの買い替え検討をおすすめします。
理由は、2027年度以降は低価格帯のモデルが減り、価格の底上げと工事の混雑が同時に起こると考えられるからです。壊れてから慌てて動くと、「在庫がない」「工事が取れない」「本体価格も上がっている」と三重の負担になりかねません。
一方で、まだ十分に効いているエアコンを慌てて捨てる必要はありません。「効きが落ちてきた」「異音や水漏れが出てきた」といったサインが出ているかどうかを、判断の目安にしてください。
なお、こうした「壊れる前に動く」考え方は、給湯器など他の住宅設備にも共通します。
👉 関連記事:給湯器の交換は壊れる前に|寿命サインとエコキュートのメリット
2027年度(2027年4月)から新しい省エネ基準が始まり、基準を満たさないエアコンをメーカーが製造・販売できなくなることです。APF(通年エネルギー消費効率)の目標値が従来より最大約35%引き上げられます。
いいえ、使えなくなることはありません。制度変更の対象は「これから製造・販売される製品」です。ご自宅の既存エアコンが違法になったり、機能が停止したりすることはありません。
これまでの「5万円台のエアコン」がなくなり、安くても10万円以上からのスタートになる可能性があります。基準をクリアするために高性能な部品や制御技術が必要になり、最低価格が底上げされるためです。
設置スペースに入らないケースが増えると予想されます。省エネ性能を上げるために熱交換器が大きくなり、室内機・室外機ともにサイズが大きくなる傾向にあるためです。事前の採寸をおすすめします。
部品は製造終了後10年程度は保有されるため、年数が浅ければ修理できます。ただし冷媒ガスはフロン規制の影響で、将来的に入手困難や価格高騰の可能性があります。
2027年に向けたエアコン市場の変化は、環境への配慮というポジティブな理由がある一方で、消費者にとっては「初期費用の負担増」というシビアな現実もあります。最後に、押さえておきたいポイントをまとめます。
「うちのエアコンはそろそろ替えどき?」「この場所に新しい機種が入るか不安」といったご相談も歓迎です。住まい全体を見ながら、最適なタイミングをご提案いたします。御見積りは無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。