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2026.5.26
「最近、リフォームの見積もりが思っていたより高い」「以前より見積もりの有効期限が短くなった気がする」と感じたことはありませんか?
その背景には、建材価格の高騰や職人不足、そして「ナフサ」と呼ばれる石油由来の原料価格の影響があります。
この記事では、リフォーム費用が上がりやすくなっている理由と、今のうちに相談しておくメリットをわかりやすくご紹介します。
ここ数年、住宅リフォームに使う材料の価格は上がり続けています。
建設物価調査会の建設資材物価指数では、建設資材の価格動向は今も注目されており、住宅産業新聞でも2026年4月の建設資材物価は「17カ月連続上昇」と報じられています。
特に影響が出やすいのは、こうした材料です。
つまり、リフォームでよく使う材料の多くが、価格上昇の影響を受けやすい状況になっています。
「ナフサ」という言葉、あまり聞き慣れない方も多いかもしれません。
ナフサとは、原油を精製する過程で作られる石油製品の一種です。経済産業省の資料では、ナフサはエチレンなどの基礎化学品に分解され、そこからプラスチック、ゴム、塗料などにつながると説明されています。
実は住宅リフォームにも、ナフサ由来の材料は数多く使われています。
| ナフサ由来の素材 | リフォームで関係するもの |
|---|---|
| プラスチック・樹脂 | 配管、給湯器部品、サッシ部品、床材 など |
| 塗料・溶剤 | 外壁塗装、内装塗装 |
| 接着剤 | 壁紙、床材、内装材 |
| 防水材・シーリング材 | 屋根、外壁、ベランダ、窓まわり |
| 断熱材 | 省エネリフォーム、浴室・窓まわり |
そのため、ナフサの価格や供給が不安定になると、住宅リフォームの材料費にも影響が出やすくなります。
ただし、現時点で「すべてのリフォームができなくなる」という意味ではありません。あくまで「価格や納期に影響が出やすい状況」とご理解ください。
ナフサや原材料価格の影響を受けやすいリフォームには、こういったものがあります。
特に、水まわり設備や外壁・屋根まわりの工事は、設備本体だけでなく、配管材、防水材、シーリング材、接着剤など、さまざまな材料を使います。
そのため、ひとつの材料だけでなく、複数の資材価格が重なって工事費に影響することがあります。
最近は「リフォームしたくても、すぐにはできない」と言われるケースが増えています。
その理由は、大きく分けて3つあります。
木材、金属、樹脂、塗料、断熱材など、住宅に使われる資材の多くが高止まりしています。材料費が上がると、当然ながらリフォーム全体の費用にも影響します。
設備や部材によっては、メーカー在庫や流通状況の影響で、希望のタイミングに入荷できないことがあります。
特に、ナフサ由来の原料を多く使う製品(ユニットバス、塗料、塩ビ管 など)は、現在納期が全く読めない状況です。「いつ入荷するか分からない」と言われてしまうケースも増えており、工事の着工時期そのものが見通しにくくなっています。
リフォーム工事は、商品を買って終わりではありません。現地調査、見積もり、商品の手配、職人さんのスケジュール調整、工事日程の確保が必要です。
建設業では2024年4月から時間外労働の上限規制が適用され、これまでのように長時間労働で現場を回すことが難しくなっています。職人の高齢化や人手不足もあり、「相談してすぐ来週工事」というのが難しいケースも増えています。
リフォーム業界では、よく「今が一番安いかもしれません」と言われることがあります。
これは、無理に急がせたいからではありません。
理由は、見積もりを出した後でも、メーカーの価格改定や資材価格の変動によって、同じ内容の工事費が変わることがあるからです。
実際、突発的な資材価格の上昇が見込まれる場合、私たちリフォーム会社側でも、見積もりの有効期限を短く設定するなどの対応をやむなく行うことがあります。「以前より見積もりの有効期限が短くなった」と感じる背景には、こうした事情があります。
今後の価格を正確に予測することはできません。ただ、現在の状況を見ると、建材費・物流費・人件費はすでに高い水準にあり、すぐに大きく下がるとは考えにくい状況です。
特に、石油由来の材料や輸入資材を使う工事は、原油価格、為替、海外情勢、物流コストの影響を受けやすくなります。
そのため、同じリフォーム内容でも、半年後・1年後には今より費用が上がっている可能性があります。
とはいえ、すべてのリフォームが大がかりになるわけではありません。
ナフサをあまり使わずに済む工事や、樹脂以外の素材を中心とした工事であれば、比較的取りかかりやすいものもあります。たとえば、耐風シャッター、ガルバニウム外壁、室内ドアの交換などです。
こうした「ナフサに頼りにくいリフォーム」については、別の記事で詳しくご紹介する予定です。
具体的な内容はその時の在庫状況や職人さんのスケジュールによって変わりますので、「壊れてから」ではなく、「気になり始めた時点」でご相談いただくと、選択肢が広がります。
気になっていることがあれば、ぜひお早めにお問い合わせください!
リフォームは、早めに相談しておくことで、こんなメリットがあります。
今の状態なら、どのくらいの費用がかかるのかを把握できます。
「今すぐ必要な工事」と「数年後でもよい工事」を分けて考えられます。
急いで決める必要がないため、予算や暮らし方に合った商品を選びやすくなります。
職人さんや商品の手配に余裕を持てるため、希望時期に近い形で進めやすくなります。
リフォーム費用が上がりやすくなっている背景には、建材価格の高騰、ナフサ由来の材料費の影響、物流費、人件費、職人不足など、さまざまな要因があります。
今後の価格を断言することはできませんが、少なくとも「待てば必ず安くなる」とは言いにくい状況です。
水まわり、外壁、屋根、給湯器、内装など、気になるところがある方は、まずは早めに現状を確認しておくことをおすすめします。
リフォームは、急いで決めるものではありません。
ただ、価格や納期が変わりやすい今だからこそ、早めに現状を知っておくことが大切です。
「そろそろリフォームかな?」「まだ先だけど気になる」という段階でも、お気軽にご相談ください。